時期

土地を売却するタイミングは相続してすぐ?少し様子を見て?

相続した土地を売却しようか迷っている方の中には、「そもそもいつ売却するとお得なのか」という疑問を持っている人も多いことでしょう。

資産として保有していれば、税金などが発生し、様々な経費がかかってしまいますので、もしも不動産運用が選択肢にないのであれば、できる限り早めに手放した方が良いと「その点」だけを見ればそのように考えられますが、土地の価格というものは固定ではありません。何らかの事情によって大きく価値が変動する可能性があり、大きい場合、数千万円規模での変化が生じる可能性すら秘めています。

一方で、相続した土地を売却して利益を得た場合、「譲渡所得(譲渡税)」と呼ばれる税金が発生します。しかし「相続してから一定期間内に売却を行う」という条件に合致しているのであれば、特例による税金の控除が適用されるのです。

このため土地の売却については、「資産価値の変動を確認してから行う」という人もいれば、「すぐに着手すべき」という考えをする人もいます。果たしてどのようにして作業を進めていけば良いのでしょうか、詳しく確認していきましょう。

土地の売値が時期によって変化することってある?

そもそも「土地の売値は時期によって変化するか」という問題があります。賃貸物件の場合、新年度を控えた一月から三月にかけて、契約のピークを迎えると言われており、非常に市場が賑わいます。

実は土地においても、同様の期間において購入希望者が増える傾向にあります。

「すぐに売却したい」と考える場合は、年末から年始にかけて売買情報に掲載され始めるよう調整すると良いでしょう。ただし、一般的には売値が跳ね上がるということは滅多になく、「相場と同等程度の金額でも買い手がつきやすい」といった程度のメリットであると考えた方が良いと言われています。

大幅に売値が変わるのは、「その土地の周辺で再開発・大規模イベントなどが開催されることになり、新たな判断を元に土地の価格が見直された」といったケースです。

こういった情報を得た不動産会社などが、「余っている土地を入手し、投資や建築を!」と考えるため、飛躍的に価格が上昇する可能性を秘めています。

…とは言え、それほどの影響を与える出来事がいつ起こるかを予見することは簡単なことではありません。時事ニュースなどを見逃さず、毎年の「公示地価」の情報などを常に意識し、ベストなタイミングをはかる必要があるでしょう。

土地を売却に適した期間とは

では、具体的に「いつ頃までに土地を売却するのが適しているか」という問題を考えてみましょう。

まず、一年間で最も売りやすい期間として「一~三月」に売却情報が掲載されるように対応を開始すると良いでしょう。

より多くの人に物件を見て貰えるシーズンであれば、相場あるいは相場よりやや高めでも売れるチャンスに恵まれるからです。

もう少し時期を見計らいたいという場合には、一つの区切りを設けることがおすすめです。

それは「譲渡所得の特例(取得費加算の特例)」が適用される「相続をしてから三年十ヶ月以内」です。

この期間を越えてしまうと、売却で得たお金に対する税金を全額支払わなければならなくなります。また、長年に渡って放置した土地は手入れが行き届かず、資産価値を下げてしまう恐れすらあるでしょう。

このような観点から、売却する予定があるならば「相続した日から三年十ヶ月」という期間を目安に、対応を開始することがおすすめです。なお、売却手続き中に期限を過ぎてしまった場合でも、特例の対象として認められるため、時間がかかってしまうからと言って慌てる必要はありません。

まとめ

なかなか難しい土地の売却。税金なども考慮しつつ手放すタイミングをはかることで、後悔せずに済むかもしれません。実質的な売値を決めるのは、国や都道府県、市区町村といった公的機関の他、実際に物件を取り扱う不動産会社です。見積もりを依頼しつつ、どのような計画で売却を検討しているかを話して、協力して貰うと良いでしょう。